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マンションの雨漏り修理|原因・費用相場・誰が負担するかを徹底解説

マンションの雨漏り修理は、屋上・外壁・共用配管など共用部分が原因なら管理組合(修繕積立金)、専有部分が原因なら区分所有者の負担が原則です。賃貸なら貸主(大家さん・管理会社)負担が基本です。費用の目安は、窓サッシまわりの補修で約2〜10万円、ベランダ防水で約5〜50万円、屋上の防水改修では約10〜200万円。台風など自然災害が原因なら火災保険が使える場合もあります。

マンションの天井や壁に茶色いシミが広がってきた、雨の日にどこからか水がしたたる——そんなとき、戸建てとは違って「これは誰が直すの?」「費用は自分が払うの?」と戸惑われる方がとても多くいらっしゃいます。

マンションの雨漏りは、共用部分と専有部分という考え方が関わるため、対応の進め方も費用の負担も少し複雑です。



この記事では、雨漏り調査5,000件以上に向き合ってきた立場から、マンションで雨漏りが起きたときの原因・費用相場・誰が負担するか・正しい対応手順を、分譲(区分所有)と賃貸の両方の視点で分かりやすく整理しました。慌てる必要はありません。落ち着いて読み進めれば、いま何をすべきかがはっきり見えてきます。

目次

マンションの雨漏りはなぜ起こる?主な原因

マンションの雨漏りは、屋根(屋上)だけが原因とは限りません。建物のさまざまな箇所の劣化が、雨水の浸入口になっていることがあります。とくに鉄筋コンクリート造(RC造)のマンションでは、戸建てとは違った原因が多いのが特徴です。

原因を正しく知っておくと、管理会社や修理業者とのやり取りもしやすくなります。

まずは、マンションで雨漏りが起こりやすい代表的な箇所を見ていきましょう。

屋上・屋根の防水層の劣化

マンションの雨漏りで特に多いのが、屋上の防水層が劣化して雨水がしみ込むケースです。屋上は普段目にすることがないぶん、劣化に気づきにくい場所でもあります。

防水層には寿命があり、一般的に10〜15年程度で性能が落ちはじめるとされています。

築年数が経過したマンションでは、防水層のひび割れ・膨れ・剥がれが進み、雨水が建物内部へ入り込みやすくなります。排水溝(ドレン)の詰まりで水がたまり、そこから浸入することもあります。

外壁・シーリングのひび割れ

外壁にできたひび割れ(クラック)や、タイルの目地・サッシまわりに施されたシーリング材(隙間を埋める弾力性のある材料)の劣化も、よくある原因です。

シーリングはゴムのような素材でできており、年月とともに硬くなってひび割れたり、痩せて隙間ができたりします。

そのわずかな隙間から入った雨水が、壁の内部を伝って室内へ達することがあります。横なぐりの雨や風を伴う雨のときに症状が出やすいのも、外壁が原因の雨漏りの特徴です。

ベランダ・バルコニーとサッシまわり

ベランダやバルコニーの床も、防水層で守られています。この防水層がひび割れたり、排水口がゴミで詰まって水があふれたりすると、下の階や室内へ水が回り込むことがあります。

また、窓サッシの周囲に施されたコーキング材が劣化すると、窓まわりから雨水がしみ込むこともあります。

ベランダや窓は日常的に目にする場所なので、シミや変色などの小さな変化に気づきやすい箇所でもあります。

給排水管・上階からの漏水

マンションならではの注意点として、雨漏りに見えても実は雨ではない水漏れがあります。建物内の給排水管が経年劣化や地震で破損したり、上階の住戸からの水漏れだったりするケースです。

こうした水漏れは、雨が降っていないのに天井のシミが広がるのが特徴です。

原因が雨水なのか配管なのかで、責任の所在も対処法も大きく変わるため、正確な原因の見極めがとても重要になります。

マンションの雨漏り 主な原因と発生箇所
  • 屋上の防水層 → ひび割れ・膨れ・剥がれ、排水溝の詰まり(築10〜15年で要注意)
  • 外壁・タイル目地 → ひび割れやシーリングの劣化による浸入
  • ベランダ・バルコニー → 床防水の損傷、排水口の詰まり
  • 窓サッシまわり → コーキング材の劣化
  • 給排水管・上階 → 雨ではない水漏れ。雨漏りと間違えやすい

マンションの雨漏りに気づいたら最初にすべき対処は?

雨漏りを見つけたとき、まず大切なのは一人で抱え込まず、決められた順番に沿って落ち着いて動くことです。マンションでは管理会社や管理組合、貸主などが関わるため、自己判断で大がかりな修理を始める必要はありません。

被害を最小限に抑えつつ、後の手続きに備えて記録を残し、速やかに連絡することがポイントです。

ここでは、発見してから連絡までの流れを順を追って整理します。

安全確保と応急処置の手順

まず優先すべきは、漏れた水による感電や家財の被害を防ぐことです。水が電気製品やコンセントにかかっていないかを最初に確認し、危険を感じたらブレーカーを落としてください。そのうえで、被害を広げないための応急処置を行います。

1
安全を確保する:漏れた水が家電やコンセントにかかっていないか確認します。危険があれば、その部屋のブレーカーを落とし、家電のコンセントを抜いて漏電を防ぎます。貴重品も濡れない場所へ移します。
2
水を受け止める:天井からの漏水はバケツで受け、下に吸水シートやタオルを敷きます。広範囲ならビニールシートで床や家具を覆って保護します。窓や壁からの場合もタオルで水を受け止めます。
3
写真・動画で記録する:雨漏りの箇所や被害の様子を、スマートフォンで撮影します。全体とアップの両方、雨の降り方や水のしたたる速さも残しておくと、後の保険請求や費用負担の話し合いで重要な証拠になります。
4
管理会社・管理組合へ連絡する:記録を残したら、できるだけ早く管理会社や管理組合、貸主へ連絡します。いつ・どこで・どの程度の雨漏りが起きているかを具体的に伝え、修理の段取りを相談します。

応急処置はあくまで一時しのぎです。被害の拡大を抑えるためのもので、これで雨漏りが直るわけではない点は覚えておきましょう。

記録を残すときは、日時が分かる形で撮影しておくと安心です。連絡した日時や担当者の名前、やり取りの内容もメモに残しておくと、万が一対応が遅れたときの記録になります。

やってはいけない応急処置

よかれと思って行った応急処置が、かえって被害を広げてしまうこともあります。とくに原因が分からないまま自分で塞ごうとするのは避けてください。素人判断で手を入れると、浸水経路が分かりにくくなり、後の正確な調査や修理の妨げになることがあります。

避けたほうがよい応急処置
  • 天井にコーキング材や防水テープを塗って無理に塞ぐ
  • 原因の分からないまま板を貼る(水がたまり被害が拡大)
  • 屋上や屋根に自分で上がって作業する(転落の危険)
  • 賃貸で、貸主・管理会社に無断で修理業者を手配する

管理会社・管理組合への連絡を急ぐ理由

マンションの雨漏りは、戸建てと違って発注までに時間がかかることがある点に注意が必要です。共用部分が原因の場合、理事長の許可や、金額によっては管理組合の決議が必要になることもあるためです。

だからこそ、被害に気づいたら早めに連絡することが大切です。

対応がなかなか進まないときは、管理会社の担当者にこまめに状況を確認するなど、積極的に働きかけることが解決を早めます。記録がしっかり残っているほど、話し合いもスムーズに進みます。

マンションの雨漏り修理は誰が負担する?共用部と専有部

マンションの雨漏りで最も気になるのが、費用負担の問題でしょう。ポイントは、マンションの建物が「専有部分」と「共用部分」に分かれているという点です。

どちらで雨漏りが起きたかによって、修理を担当する主体が変わってきます。やや専門的ですが、ここを理解しておくと、その後の話し合いがぐっとスムーズになります。

専有部分と共用部分の違い

専有部分とは、各住戸の内側、つまり居室や室内の壁の内側など、区分所有者が自由に使える範囲を指します。一方の共用部分は、屋上・外壁・廊下・配管など、建物全体で共有する部分です。

雨漏りの原因が屋上の防水層や外壁のひび割れといった共用部分にある場合、その修理はマンションの管理組合が担当します。

バルコニーも、使う人は限られていても共用部分として扱われることが多い箇所です。室内の天井や壁のクロスなど専有部分の補修は、区分所有者が担う、というのが基本的な切り分けです。

分譲(区分所有)マンションの場合

分譲マンションでは、共用部分が原因の雨漏りは、管理組合が毎月積み立てている修繕積立金を使って修理するのが一般的です。屋上・外壁・バルコニーなどの雨漏りは、多くがこのケースに当たります。

一方、濡れて傷んだ室内の壁紙や天井材といった専有部分の補修は、区分所有者が負担します。

ただし、原因が共用部分にあって専有部分が被害を受けた場合は、壁紙の張り替え費用などを管理組合に請求できることもあります。原因が共用部か専有部かの切り分けは、専門業者の調査によって明らかになります。

賃貸マンションの場合

賃貸マンションに住んでいる場合は、考え方が変わります。建物の修繕費用は、原則として大家さん・管理会社が負担するのが基本です。民法でも、貸主には賃貸物を使用できる状態に保つ修繕義務があると定められています。



そのため、屋根・外壁・防水層といった建物の経年劣化による雨漏りは、入居者ではなく貸主側が直すのが原則です。入居者はまず貸主か管理会社へ連絡すればよく、共用部分が原因なら、そこから管理組合へ話が上がっていきます。

ただし、窓の閉め忘れやベランダ排水口の詰まりなど、入居者の故意・過失が原因の場合は入居者負担となる可能性があります。修繕の負担をめぐって貸主と話がまとまらないときは、国民生活センター(消費者ホットライン188)にも相談できます(出典:国民生活センター)。

マンションの雨漏り 費用負担の目安
  • 屋上・外壁・配管・バルコニーなどの共用部分 → 管理組合(修繕積立金)が対応
  • 室内の天井・壁など専有部分 → 区分所有者が負担
  • 共用部が原因で専有部が被害 → 室内補修を管理組合に請求できる場合あり
  • 賃貸の場合 → 建物の修理は原則として大家・管理会社の負担

マンションの雨漏り修理にかかる費用相場はいくら?

修理を進めるうえで、あらかじめ費用の相場観を持っておくと、提示された見積もりが妥当かどうかを判断しやすくなります。マンションの雨漏り修理は、原因となっている箇所や被害の範囲によって金額が大きく変わります。

ここでは、参照した一般的な情報をもとに、箇所ごとのおおよその目安を整理します。

あくまで参考値であり、実際の金額は現地調査によって変わる点はご了承ください。

箇所別の費用と工期の目安

マンションの雨漏り修理は、部分的な補修で済むのか、防水の全面改修が必要なのかで金額が大きく異なります。下の表は、原因箇所ごとの費用と工期のおおまかな目安です。

原因箇所費用の目安工期の目安
窓サッシまわりの補修約2〜10万円数時間〜2日
室内(天井・壁)の補修約3〜10万円数時間〜7日
ベランダ・バルコニー防水約5〜50万円2〜3日
外壁のひび割れ・補修約3〜100万円数日〜1か月
屋上の防水改修約10〜200万円3日〜2週間

このほか、雨漏りの原因を突き止めるための調査費用が、数万円〜10万円程度かかる場合があります。原因特定が難しい雨漏りでは、この調査こそが修理の成否を左右する重要な工程です。

表の幅が広いのは、同じ箇所でも被害の程度で工事内容が変わるためです。

金額の大小だけで判断せず、なぜその工事が必要なのかの説明を重視しましょう。

防水工事の単価のイメージ

屋上やバルコニーの防水工事は、面積あたりの単価で見積もられることが一般的です。工法によって単価や耐用年数が異なり、建物の状態に合った工法を選ぶことが費用にも仕上がりにも影響します。



たとえばウレタン塗膜防水はおおむね1㎡あたり5,000〜7,500円程度、シート防水は4,500〜6,500円程度が一つの目安とされています。外壁のシーリング打ち替えは1mあたり800〜1,200円程度です。

これらは参考値ですので、実際の見積もりでは面積・数量・単価まで明記されているかを確認してください。一例として、3階建てRC造マンションの屋上防水改修で工事金額100万円・工期5日間といった規模感もあります。

マンションの雨漏り調査・修理はどんな流れで進む?

実際にマンションの雨漏りを直すときは、原因調査から修理、引き渡しまで決まった流れで進みます。とくに分譲マンションでは、管理組合での合意というステップが入るため、戸建てより時間がかかることを見込んでおくと安心です。



あらかじめ全体像を知っておくと、いま自分がどの段階にいるのかが分かり、必要以上に不安にならずに進められます。

1
管理会社・管理組合に連絡:被害状況と記録を伝え、対応を相談します。賃貸なら貸主・管理会社へ。共用部分が疑われる場合は、ここから管理組合へ話が上がります。
2
現地調査と原因特定:専門業者が散水試験や高所カメラ・ドローンなどで浸水経路を調べ、原因が共用部か専有部か、雨水か配管かを切り分けます。
3
見積もりの取得・比較:原因と工事内容に基づいた見積もりを取得します。複数社から取り、内容と金額を比較検討します。
4
管理組合での合意(分譲の場合):共用部分の工事は、金額によって理事会や総会での決議が必要になることがあります。発注までに時間がかかる場合があります。
5
工事の実施と引き渡し:合意した内容で修理を実施します。完了後は仕上がりの確認と、保証内容・アフターフォローの説明を受けます。

この流れの中でも、最も重要なのが2の原因特定です。原因がずれていると、修理をしても雨漏りが再発してしまうためです。

分譲マンションの場合は、4の合意形成に時間がかかることがあります。

対応を急いでほしいときは、管理会社の担当者に状況をこまめに確認し、写真などの記録をもとに丁寧に働きかけることが、結果的に解決を早めることにつながります。

火災保険は使える?マンションの雨漏りと保険

マンションの雨漏り修理では、原因によっては火災保険が使える可能性があります。特に台風や強風、大雪、雹(ひょう)といった自然災害が原因の場合は、風災補償の対象になることがあります(出典:日本損害保険協会「火災保険」)。

ただし、保険が使えるかどうかを最終的に判断するのは保険会社です。

業者が「必ず使える」と断言できるものではない点を、まず押さえておきましょう。

保険が適用されやすいケース・されにくいケース

火災保険の風災補償は、突発的な自然災害による損傷が対象になりやすい一方、経年劣化やメンテナンス不足による雨漏りは対象外となることが多いのが実情です。下に、適用の目安を整理します。

マンションの雨漏りと火災保険の目安
  • 適用されやすい:台風・強風・大雪・雹などで屋上防水や外壁が損傷した
  • 適用されにくい:防水層や外壁の経年劣化、メンテナンス不足が原因
  • 共用部分の被害 → 管理組合が加入する保険を確認
  • 室内の家財被害 → 入居者・区分所有者の家財保険を確認
  • 申請には写真・見積書・原因調査報告書が必要。記録は必ず残す

保険を使うときの注意点

保険を使う際は、被害状況を写真や動画でしっかり記録し、見積書や原因調査報告書をそろえて保険会社へ申請するのが基本的な流れです。「必ず無料で直せる」「保険金が下りる」とうたう業者には注意してください。

適用の可否を決めるのはあくまで保険会社であり、虚偽の申請を持ちかけるような業者は信頼できません。

誠実な業者は、保険が使える可能性と使えない可能性の両方を、根拠とともに正直に説明してくれます。

マンションの雨漏りを早めに直したほうがよい理由は?

マンションの雨漏りは、表面に見えているシミだけで済むものではありません。気づいてから対処までの時間が長引くほど、建物の内部に少しずつダメージが蓄積していきます。慌てる必要はありませんが、先延ばしにしてよいことは一つもありません。



ここでは、早めの対応が望ましい理由を、建物・暮らしの両面から落ち着いて整理します。

建物への影響

雨水が浸入し続けると、コンクリート内部の鉄筋がサビて膨張し、コンクリートを内側から押し割る「爆裂」という現象につながることがあります。これはRC造マンションの構造そのものを傷める厄介な劣化です。



はじめは部分的な防水補修で済んだものが、対処が遅れることで広範囲の改修工事に発展してしまう、というのは決して珍しい話ではありません。早めに原因を突き止めて手を打つことが、結果的に工事の範囲も費用も抑えることにつながります。

表面のシミだけを見て判断せず、早い段階で専門家に状態を確認してもらうのが安心です。

暮らしと資産価値への影響

室内では、湿気によってカビやダニが繁殖しやすくなり、アレルギーや呼吸器系の不調につながることがあります。土臭いにおいや壁紙の剥がれも、暮らしの快適さを損ないます。

また、雨漏りを放置したマンションは資産価値の低下にもつながりかねません。分譲マンションでは、共用部分の劣化が建物全体の評価に影響します。

住み続けるうえでも、将来売却や賃貸を考えるうえでも、早めの対処が住まいの価値を守ることにつながります。

対処が遅れたときに起こりやすいこと
  • 鉄筋のサビ・コンクリートの爆裂など、構造部分の劣化
  • カビ・ダニの繁殖による健康面への影響
  • 断熱材の劣化や、室内の壁紙・天井材の傷み
  • 補修範囲が広がり、工期・費用がかさむ
  • 建物・住戸の資産価値の低下

マンションの雨漏りを防ぐための点検とメンテナンスは?

雨漏りは、起きてから対応するよりも、日頃の点検と計画的なメンテナンスで未然に防ぐことが理想です。マンションでは、入居者・区分所有者それぞれの立場でできる備えがあります。

大がかりなことをする必要はありません。ちょっとした習慣と、適切な時期のメンテナンスが、被害の予防につながります。

日常でできるチェック

まず手軽にできるのが、ベランダや窓まわりの排水口をこまめに掃除することです。落ち葉やゴミで排水口が詰まると、雨水があふれて室内に入り込む原因になります。

あわせて、天井や壁にうっすらとシミが出ていないか、窓のサッシまわりに変色やカビがないかを、ときどき気にかけておくとよいでしょう。

小さな変化に早く気づいて管理会社や貸主へ報告すれば、被害が大きくなる前に対処できます。早期発見は、余計な費用やトラブルから自分を守ることにもつながります。

計画的な防水メンテナンス

マンション全体としては、屋上やバルコニーの防水層を、耐用年数を目安に計画的にメンテナンスすることが効果的です。防水層の寿命は一般的に10〜15年程度とされ、その目安を過ぎると雨漏りのリスクが高まります。

分譲マンションでは、長期修繕計画に沿って大規模修繕の時期に防水改修が行われるのが一般的です。

築年数が経過した建物では、症状が出る前の段階で専門業者に点検してもらい、必要な時期に手を入れておくことが、結果的に建物の資産価値を守り、修繕費用を抑えることにつながります。梅雨や台風シーズンの前に点検しておくと安心です。

マンションの雨漏り予防のためにできること
  • ベランダ・窓まわりの排水口をこまめに掃除する
  • 天井や壁のシミ、サッシの変色・カビに早めに気づく
  • 屋上・バルコニー・外壁を定期的に点検する
  • 防水層の耐用年数(10〜15年が目安)に沿って計画的に改修する
  • 梅雨・台風シーズンの前にまとめて点検しておく

後悔しないマンション雨漏り修理業者の選び方は?

マンションの雨漏りは原因特定が難しく、共用部分が関わると工事の規模も大きくなりがちです。だからこそ、原因を正確に突き止め、適正な費用で確実に直してくれる業者選びがとても重要になります。

複数の業者を比較検討している段階の方も多いと思います。ここでは、後悔しないための業者選びのポイントを整理します。

相見積もりで内容を比較する

業者選びでは、いきなり1社に決めず、複数社から見積もりを取って比較することをおすすめします。同じ雨漏りでも、業者によって原因の見立てや提案する工法、金額が異なることがあるためです。

大切なのは最安値を探すことではなく、原因の見立てと工事内容が妥当かを見極めることです。

複数の見積もりを並べると、ある業者だけが大がかりな工事を勧め、別の業者は部分補修で対応できると言う、といった違いが見えてくることがあります。誠実な業者であれば、相見積もりを嫌がることはありません。極端に安い見積もりは必要な工程を省いている可能性もあるため、内訳をよく確認しましょう。

原因特定にこそ価値がある

雨漏りは、症状が出ている場所と実際に水が浸入している場所が一致しないことがよくあります。天井のシミの真上が原因とは限らず、離れた箇所の防水層や外壁から入った水が、長い経路をたどって室内に達していることも少なくありません。



そのため、表面だけを塞ぐ応急処置で済ませてしまうと、しばらくして再発し、結果的に余計な費用がかかります。散水試験などで根本原因を突き止め、写真付きで分かりやすく説明してくれる業者を選ぶことが、マンションを長く健全に保つうえでの近道です。

信頼できる業者を見抜くチェックポイント

マンションの工事は、ほかの住戸や入居者にも影響するため、丁寧で確実な対応がいっそう求められます。次のような点を満たしているかを確認すると、信頼できる業者かどうかの判断材料になります。

マンション雨漏り修理業者を選ぶチェック項目
  • 雨漏り修理の実績が豊富で、雨漏り診断士や技能士の資格がある
  • 現地調査・見積もりが無料で、相見積もりにも前向き
  • 見積書が「一式」でなく、材料・面積・単価まで詳細に書かれている
  • 散水試験や高所カメラ・ドローンで原因を突き止め、写真付きで説明してくれる
  • 保証やアフターフォローがあり、自社施工で対応している

なお、業者選びや契約内容に迷ったときは、国土交通大臣指定の相談窓口「住まいるダイヤル」(住宅リフォーム・紛争処理支援センター)にも相談できます(出典:住まいるダイヤル)。

マンションの雨漏りでよくある質問

最後に、マンションの雨漏りについてよくいただく質問にお答えします。疑問や不安の解消にお役立てください

Q. マンションの雨漏り修理は、誰が費用を負担しますか?

原因が屋上・外壁・配管・バルコニーなどの共用部分にある場合、分譲マンションでは管理組合が修繕積立金を使って修理するのが一般的です。室内の天井や壁など専有部分の補修は区分所有者が負担します。

ただし、共用部分が原因で専有部分が被害を受けた場合は、室内の補修費用を管理組合に請求できることもあります

賃貸マンションの場合は、建物の修理費用は原則として大家さん・管理会社が負担します。

Q. マンションで雨漏りに気づいたら、まず何をすればよいですか?

まず安全を確保し、水が家電やコンセントにかかっていれば漏電を防ぐためブレーカーを落とします。次にバケツやタオルで水を受け止め、被害の様子を写真・動画で記録します。

そのうえで、できるだけ早く管理会社・管理組合(賃貸の場合は貸主・管理会社)へ連絡してください。

自己判断で天井を塞いだり、無断で修理業者を手配したりするのは避けましょう

Q. マンションの雨漏り修理の費用相場はどのくらいですか?

原因箇所と被害の範囲によって大きく変わります。目安として、窓サッシまわりの補修は約2〜10万円、ベランダ・バルコニー防水は約5〜50万円、外壁のひび割れ補修は約3〜100万円、屋上の防水改修は約10〜200万円程度とされています。



このほか原因を突き止める調査費用が数万円〜10万円程度かかる場合があります。あくまで目安のため、正確な金額は現地調査で確認してください。

Q. マンションの雨漏りで火災保険は使えますか?

台風・強風・大雪・雹などの自然災害で屋上防水や外壁が損傷した場合は、火災保険の風災補償の対象になる可能性があります。一方、防水層や外壁の経年劣化、メンテナンス不足が原因の雨漏りは対象外となることが多いです。

適用の可否を決めるのは保険会社であり、業者が必ず使えると断言できるものではありません。

申請には写真・見積書・原因調査報告書が必要なので、被害は必ず記録しておきましょう。

Q. 雨ではない日も天井のシミが広がります。これも雨漏りですか?

雨が降っていないのにシミが広がる場合は、雨漏りではなく給排水管の破損や、上階の住戸からの水漏れが原因の可能性があります。マンションでは雨水と配管の水漏れを見分けることが重要です。

原因によって責任の所在も対処法も変わります。

自己判断は難しいため、散水試験などで浸水経路を切り分けられる専門業者に調査を依頼することをおすすめします。

まとめ

マンションの雨漏りは、共用部分と専有部分という考え方が関わるため、原因の切り分けと費用負担のルールを知っておくことが何より大切です。正しい知識を持って落ち着いて動くことが、トラブルを避ける一番の近道になります。最後に、この記事の要点を振り返っておきましょう。

この記事のポイント
  • 原因は屋上防水・外壁・ベランダ・サッシ・配管など多岐にわたる
  • 共用部分は管理組合(修繕積立金)、専有部分は区分所有者が負担
  • 賃貸は建物の修理を原則として大家・管理会社が負担
  • 気づいたら「安全確保→応急処置→記録→管理会社へ連絡」の順で動く
  • 相見積もりで、原因を突き止めてくれる業者を総合的に選ぶ

私たちヤネタスは、「自分の家、家族や友達の家を修理するように。誠実な仕事を。」をモットーに、雨漏り診断士による正確な原因調査と、自社職人による直接施工にこだわってきました。マンションや集合住宅の雨漏りにも数多く対応しており、現地調査・お見積り・ドローン調査はすべて無料です。

相見積もりも大歓迎です。

原因が分からない雨漏りこそ、まずはお気軽にご相談ください。相談だけでも、見てもらうだけでも構いません。

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