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屋根カバー工法の費用相場は?坪数別の総額・内訳・葺き替えとの比較を解説

屋根カバー工法の費用相場は、一般的な30坪の戸建て(屋根面積60〜90平米)でおおよそ80万〜120万円です。20坪なら約60〜90万円、50坪なら約130〜200万円が目安。既存屋根の撤去・処分費がかからないぶん、葺き替えより費用と工期を抑えやすいのが特徴です。ただし下地まで傷んでいる屋根や瓦屋根には適用できないため、現地調査での見極めが前提になります。

「屋根のメンテナンスを考えているけれど、葺き替えだと費用が高そう。カバー工法ならいくらくらいで済むのだろう」——築年数の経った戸建てにお住まいの方から、こうしたご相談をよくいただきます。

カバー工法は葺き替えより費用を抑えやすい工法として知られていますが、屋根の状態によっては選べないこともあり、相場の幅も決して小さくありません。



この記事では、雨漏り調査5,000件以上に向き合ってきた立場から、屋根カバー工法の費用相場・坪数別の総額・内訳・屋根材ごとの目安・葺き替えとの比較を、できるだけ分かりやすく整理しました。急いで決める必要はありません。

相場の考え方を知っておけば、複数の見積もりを並べたときに「どれが妥当なのか」を落ち着いて判断できるようになります。

目次

屋根カバー工法とは?葺き替え・塗装との違い

屋根カバー工法とは、既存の屋根材を撤去せず、その上から新しい屋根材を重ねて張る工事のことです。「重ね葺き」とも呼ばれ、古い屋根を解体しないぶん、費用と工期を抑えやすいのが特徴です。

屋根の工事には、カバー工法のほかに「葺き替え」や「塗装」もあります。

それぞれ費用も効果も適した屋根も異なるため、まずは違いを知っておくと、自分の家にどの工事が合うのかが見えてきます。

カバー工法の仕組みと特徴

カバー工法では、今ある屋根材の上に新しい防水シート(ルーフィング)を敷き、その上から軽量な金属屋根材などを張っていきます。古い屋根材を撤去・処分する必要がないのが、最大の特徴です。

屋根が二重構造になるため、断熱性や遮音性が高まるという利点もあります。

一方で、屋根全体の重量は増えるため、軽い屋根材を選ぶことが前提になります。下地の状態を直接確認できない点や、屋根の状態によっては施工できない点には注意が必要です。これらの詳しい内容は、後の章で順に見ていきます。

葺き替えとの違い

葺き替えは、既存の屋根材と防水シートをすべて撤去し、必要に応じて下地(野地板)から新しくつくり直す工事です。下地から手を入れられるため、雨漏りの再発防止や建物の軽量化に効果が高いのが利点です。

その分、古い屋根材の撤去・処分費がかかり、工期も長くなります。

カバー工法は撤去が不要なぶん、葺き替えより20万〜40万円ほど安くなるのが一般的です。ただし、すでに雨漏りで下地が傷んでいる屋根や、瓦屋根には葺き替えが必要になります。費用だけでなく、屋根の状態に合った工法を選ぶことが大切です。

塗装メンテナンスとの違い

屋根塗装は、屋根材の表面を塗り直して保護する工事です。スレートや金属屋根の色あせ・防水性の低下を補うもので、費用は3つの中で最も抑えられます。

ただし、塗装はあくまで表面の保護であり、屋根材そのものの寿命を延ばす工事ではありません

ひび割れが進んだスレートや、防水シートが寿命を迎えた屋根には塗装では対応できず、カバー工法や葺き替えが必要になります。築年数や劣化の程度によって、塗装で十分な段階なのか、カバー工法を検討する段階なのかが変わってきます。

工事の種類費用の目安(30坪程度)主な特徴
カバー工法約80〜120万円既存屋根の上に重ね張り。費用・工期を抑えやすい
葺き替え工事約100〜200万円下地から一新。雨漏り再発防止・軽量化に有効
塗装工事約30〜80万円表面の保護。屋根材の寿命延長ではない
部分修理約5〜50万円傷んだ箇所だけを補修
カバー工法のメリット・デメリット
  • メリット:既存屋根を撤去しないため、処分費がかからず費用を抑えやすい
  • メリット:工期が葺き替えより短く、廃材が少ない
  • メリット:屋根が二重になり、断熱性・遮音性が向上する
  • デメリット:屋根が重くなり、軽い屋根材を選ぶ必要がある
  • デメリット:下地の状態を直接確認できず、雨漏り・腐食があると施工不可

屋根カバー工法の費用相場はいくら?

屋根カバー工法で最も気になるのが、やはり費用でしょう。一般的な戸建てを想定した場合、カバー工法の費用相場はおおむね80万〜120万円とされています。屋根の面積や使う屋根材、屋根の形状によって、この範囲の中で金額が変わってきます。



まずは全体の相場感をつかんだうえで、後の章で屋根材別の費用や内訳を見ていきましょう。相場を知っておくと、提示された見積もりが高いのか妥当なのかを判断しやすくなります。

全体の費用相場

一般的な30坪・屋根面積60〜90㎡程度の戸建てでは、カバー工法の費用はおおよそ80万〜120万円が一つの目安です。使う屋根材のグレードや屋根の形状によって、同じ広さでも金額は変わります。

屋根が大きい家や、面が入り組んだ複雑な屋根では、これより費用がかさむこともあります。

逆に小さめの屋根であれば、相場の下限に近い金額で収まることもあります。一般的な30坪住宅では100万円前後を中心に考えておくと、大きく外れることは少ないでしょう。

坪数・屋根面積別の費用目安

カバー工法の費用は、屋根の面積が広くなるほど高くなります。屋根面積は1階の床面積に1.2〜1.5倍をかけるとおおよその値が出せるため、自分の家のおおまかな目安をつかめます。下の表は、面積別の総額の目安です。

建物の規模屋根面積の目安費用の目安
20坪程度約45〜60㎡約60〜90万円
30坪程度約60〜90㎡約80〜120万円
40坪程度約90〜120㎡約100〜180万円
50坪程度約120〜150㎡約130〜200万円

同じ坪数でも金額に幅があるのは、屋根材のグレードや屋根の形状、補修が必要な範囲によって工事内容が変わるためです。表の数字はあくまで一般的な目安として捉えてください。

正確な金額は、屋根に上がって面積や状態を確認したうえでないと出せません。

見積もりを受け取る前に自分なりの目安を持っておくと、提示された金額を冷静に見られます。

屋根カバー工法の費用相場(目安)
  • 全体相場:約80万〜120万円(30坪・屋根面積60〜90㎡の場合)
  • 20坪程度:約60〜90万円
  • 40坪程度:約100〜180万円
  • 葺き替えとの差:おおむね20万〜40万円ほど安い
  • 屋根材のグレード・形状・面積で金額は変動する

屋根カバー工法の費用内訳はどうなっている?

カバー工法の見積もりは、いくつかの工程ごとの費用が積み重なって総額になります。内訳を知っておくと、「一式」とだけ書かれた見積書よりも、項目ごとに記された見積書のほうが安心して比較できる理由が分かります。

ここでは、カバー工法に含まれる主な費用項目を一つずつ見ていきます。

それぞれが何のための費用なのかを理解しておきましょう。

足場・養生の費用

屋根工事では、職人が安全に作業するための足場が欠かせません。足場代は1㎡あたり700〜1,000円程度が目安で、30坪の住宅では総額9万〜15万円ほどかかることもあります。

あわせて、近隣にほこりや塗料が飛ばないようにする養生メッシュの費用も発生します。足場は工事の質と安全を支える大切な部分です。

極端に安い見積もりの場合は、足場が適切に組まれる内容になっているかを確認すると安心です。

ルーフィング(防水シート)の費用

カバー工法では、既存の屋根材の上に新しい防水シート(ルーフィング)を敷きます。費用は1㎡あたり800〜1,000円程度が目安です。

防水シートは、屋根材の下で雨水の浸入を防ぐ最後の砦ともいえる重要な部材です。屋根の寿命は、屋根材そのものよりも、この防水シートのグレードに左右されるといわれます。

長く安心して使える屋根にするためにも、どのグレードのルーフィングを使うのかを確認しておくとよいでしょう。

新しい屋根材の施工費用

新しい屋根材を張る費用は、選ぶ屋根材の単価によって変わります。カバー工法では軽量な金属屋根材が中心で、施工費は1㎡あたり6,500円程度からが目安です。

屋根本体の張り替えは、カバー工法の費用の中で最も大きな割合を占めるのが一般的です。

屋根材のグレードによって単価が変わるため、どの屋根材を使うのかが総額に大きく影響します。次の章で、屋根材ごとの単価の違いを詳しく見ていきます。

棟板金・役物・諸経費

屋根の頂部を覆う棟板金(むねばんきん)や、屋根の端を仕上げる軒先唐草・ケラバ水切りといった役物(やくもの)の費用も加わります。棟板金は1mあたり4,000円程度が目安です。



このほか、古い役物などの廃材処理費(2万5,000円程度)や、現場管理費・一般管理費(工事費全体の3〜7%程度)が別途計上されます。カバー工法は屋根材本体の撤去がないため廃材は少なめですが、役物の交換などで一定の処理費は発生します。これらが見積もりに含まれているかも確認しておきましょう。

屋根カバー工法 主な費用内訳(単価の目安)
  • 足場・養生:700〜1,000円/㎡(30坪で9万〜15万円程度)
  • ルーフィング(防水シート):800〜1,000円/㎡
  • 新規屋根材の施工:6,500円/㎡程度〜(屋根材による)
  • 棟板金:4,000円/m程度/軒先唐草・ケラバ水切りなどの役物
  • 廃材処理費・現場管理費・一般管理費(工事費の3〜7%程度)

屋根材別・カバー工法費用の目安はいくら?

カバー工法の費用は、重ねて張る屋根材の種類によって大きく変わります。カバー工法では軽さが重要になるため、軽量な金属屋根材やアスファルトシングルが選ばれます。

ここでは、代表的な屋根材ごとの平米単価と、30坪(約100㎡)住宅での総額の目安を整理します。それぞれの特徴とあわせて見ていきましょう。

屋根材ごとの平米単価と総額

屋根材は、1㎡あたりの単価が種類ごとに異なります。初期費用だけでなく、それぞれの特徴も合わせて考えると、納得して選びやすくなります。下の表で主な屋根材の目安を整理します。

屋根材平米単価の目安30坪での総額目安
ガルバリウム鋼板8,000〜12,000円/㎡約80〜120万円
断熱材付き金属屋根10,000〜15,000円/㎡約100〜150万円
アスファルトシングル6,500〜10,000円/㎡約65〜100万円

近年のカバー工法で主流なのが、軽くて丈夫なガルバリウム鋼板です。瓦やスレートより軽いため、二重になっても建物への負担を抑えやすく、耐久性も高いのが特徴です。

断熱材が一体になった金属屋根は、単価は上がりますが、夏の暑さや雨音をやわらげる効果が期待できます。

アスファルトシングルは比較的安価で施工しやすい屋根材です。どれを選ぶかは、予算・断熱性・耐久性のバランスを見ながら、業者と相談して決めるのがよいでしょう。

葺き替えとカバー工法、どちらを選ぶ?費用比較

「費用が安いならカバー工法にしたい」と考える方は多いですが、費用の安さだけで選ぶと、かえって割高になることもあります。両者は費用も工期も、適した屋根の状態も異なるためです。

ここでは、カバー工法と葺き替えを費用・工期・適した屋根の観点から比較します。

自分の屋根にどちらが向いているかを考える材料にしてください。

項目カバー工法葺き替え工事
費用の目安(30坪)約80〜120万円約100〜200万円
既存屋根撤去しない(重ね張り)全撤去
工期約1〜2週間約2週間〜1ヶ月
廃材処理費少なめ20〜40万円程度
下地の確認・補修できないできる
向いている屋根下地が健全なスレート・金属屋根瓦・雨漏り・下地が傷んだ屋根

費用面では、撤去・処分が不要なカバー工法のほうが20万〜40万円ほど安くなります。下地が傷んでおらず、軽量化の必要がない屋根であれば、カバー工法は有力な選択肢です。

一方で、すでに雨漏りが起きていたり、下地が腐食していたりする屋根では、表面を覆うだけのカバー工法では根本解決になりません。

こうした場合は、下地から直せる葺き替えが必要です。費用の安さだけで工法を選ぶと、数年で再び工事が必要になることもあります。屋根の状態に合った工法を選ぶことが、長い目で見た費用を抑えることにつながります。

カバー工法ができない屋根・適さないケースとは?

カバー工法は費用を抑えやすい便利な工法ですが、どんな屋根にも使えるわけではありません。屋根の種類や状態によっては、施工できないケースがあります。

あらかじめ知っておけば、「カバー工法でお願いしたかったのに葺き替えを勧められた」というときも、その理由を理解したうえで判断できます。

代表的な適さないケースを見ていきましょう。

カバー工法が適さない主なケース
  • 瓦屋根(和瓦・洋瓦):凹凸があり上から重ね張りできない
  • すでに雨漏りしている:下地が傷んでいる可能性が高い
  • 野地板など下地が腐食している:上から覆っても解決しない
  • すでに一度カバー工法を行っている:三重屋根になり重くなりすぎる
  • 耐震性に不安がある建物:重量増を避けたい場合は軽量化できる葺き替えが有利

とくに注意したいのが、瓦屋根とすでに雨漏りしている屋根です。瓦は表面に凹凸があるため、その上に平らな屋根材を重ねることができず、カバー工法には向きません。

また、すでに雨漏りが起きている場合は、屋根材の下の防水シートや野地板が傷んでいる可能性が高く、上から覆うだけでは雨漏りが止まらないことがあります。

こうした屋根では、下地から直せる葺き替えが必要です。カバー工法ができるかどうかは、屋根の状態を実際に確認しないと判断できません。複数社に見てもらい、なぜその工法を勧めるのかの説明を聞くと、納得して選べます。

屋根カバー工法の工事の流れと工期は?

カバー工法は、現地調査から完成まで、決まった流れで進みます。工期はおおむね1〜2週間程度が目安で、葺き替えより短く済むのが特徴です。あらかじめ流れを知っておくと、工事中の生活の見通しが立てやすくなります。

葺き替えのように既存屋根を解体しないため、音やほこりは比較的少なめです。

それでも工事である以上、近隣への配慮は欠かせません。どのように進むのかを順を追って見ていきましょう。

1
現地調査・見積もり:屋根に上がって状態を確認し、屋根面積・屋根材の種類・下地の傷みを調べます。カバー工法が可能かを判断し、工事内容と費用の見積もりを作成します。
2
足場の設置・養生:安全に作業するための足場を組み、近隣にほこりが飛ばないようメッシュシートで建物を覆います。
3
既存屋根の清掃・下準備:屋根の表面を清掃し、傷んだ棟板金など必要な部分を取り外します。重ね張りの土台を整える工程です。
4
防水シート(ルーフィング)の設置:既存屋根の上に新しい防水シートを敷きます。雨漏りに強い屋根をつくる重要な工程です。
5
新しい屋根材の施工:軽量な金属屋根材などを張り、棟板金や役物を取り付けて仕上げます。
6
完成確認・足場解体:仕上がりと雨仕舞いを確認し、足場を解体します。保証やアフターフォローの説明を受けて引き渡しです。

工期は屋根の広さや天候によって前後します。雨の日は作業を止めるため、梅雨や台風の時期は予定より長引くこともあります。

カバー工法は既存屋根を解体しないぶん、撤去時の大きな音やほこりが出にくく、近隣への影響を抑えやすいのも利点です。

工事期間中も、室内では普段どおり生活できるのが一般的で、引っ越しや長期の外出までは必要ありません。

ただし、足場を組むあいだは窓の開け閉めがしにくくなったり、職人が出入りしたりします。工事前に、生活への影響や作業時間帯について説明を受けておくと、安心して工事の期間を過ごせます。

信頼できる業者であれば、近隣へのあいさつや工程の説明も丁寧に行ってくれます。

屋根カバー工法の費用を抑える5つのコツは?

まとまった出費になる屋根工事だからこそ、品質を落とさずに費用を抑える工夫を知っておきたいところです。カバー工法でも、いくつかの実践的なコツがあります。

ここでは、屋根工事の現場でよく言われる費用節約のポイントを5つにまとめました。どれも、複数の見積もりを比べている段階の方に役立つ内容です。

屋根カバー工法の費用を抑えるコツ
  • 複数業者から相見積もりを取り、内容と金額を比較する
  • 外壁塗装など他の工事と同時に行い、足場代をまとめる
  • マッチングサイト経由ではなく、施工する業者に直接依頼する
  • 自社施工の業者を選び、下請けの中間マージンを避ける
  • 使える補助金や火災保険がないかを確認する

とくに効果が大きいのが、外壁塗装などと足場を共有する方法です。足場は組むたびに費用がかかるため、屋根と外壁を同じタイミングで工事すれば、足場代を一度で済ませられます。

また、マッチングサイトや仲介業者を通すと、紹介料として工事費の10〜15%程度が上乗せされることがあります。

実際に施工する自社施工の業者へ直接依頼すれば、こうした中間マージンを避けられます。複数社の見積もりを比べ、内容と金額が見合っているかを見極めることが、結果的に費用を抑える近道です。

補助金・火災保険はカバー工法に使える?

カバー工法の費用負担を軽くする手段として、補助金や火災保険が使える場合があります。条件は限られますが、該当すれば数万円から、場合によってはそれ以上の負担軽減につながります。

ただし、いずれも「必ず使える」ものではありません。条件をよく確認し、適用できそうかを早めに調べておくことが大切です。

補助金制度の活用

カバー工法に使える可能性がある補助金には、いくつかの種類があります。代表的なのが、省エネ改修を対象とした補助金です。断熱性の高い屋根材でカバー工法を行う場合、省エネリフォームとして補助の対象になることがあります。

また、市区町村が独自に設けている住宅改修の助成制度もあります。

制度の有無や金額、条件は自治体によって大きく異なります。お住まいの市区町村の窓口やホームページで、屋根工事が対象になる補助金がないかを確認してみるとよいでしょう。地元の業者は、こうした地域の制度に詳しいこともあります。

火災保険の活用

台風や強風、雹(ひょう)などの自然災害で屋根が壊れた場合は、火災保険の風災補償が使える可能性があります(出典:日本損害保険協会「火災保険」)。ただし、対象になるのは原則として「被災した箇所の原状回復」です。全面的なカバー工法がそのまま認められるケースは多くありません。

また、経年劣化による傷みは保険の対象外となるのが一般的です。

「保険で必ず無料で工事できる」とうたう業者には注意してください。国民生活センターも、「保険金で住宅修理ができる」と勧誘する事業者とのトラブルに注意を呼びかけています(出典:国民生活センターの注意喚起)。適用の可否を決めるのは保険会社であり、業者が断言できるものではありません。誠実な業者は、保険が使える可能性と使えない可能性の両方を、根拠とともに正直に説明してくれます。

補助金・火災保険のポイント
  • 断熱性の高い屋根材での省エネ改修は補助の対象になることがある
  • 市区町村独自の住宅改修助成は自治体ごとに条件・金額が異なる
  • 火災保険は台風・強風・雹などの自然災害が対象になりやすい
  • 経年劣化による傷みは保険の対象外が一般的
  • 「必ず無料で直せる」とうたう業者には注意する

後悔しない屋根カバー工法業者の選び方は?

屋根工事はまとまった費用がかかり、一度やればしばらくはやり直せない工事です。だからこそ、適正な費用で確実に施工してくれる業者選びがとても重要になります。

複数の業者を比較している段階の方も多いと思います。ここでは、見積もりを並べて検討するときに役立つ、業者選びのポイントを整理します。

相見積もりで内容を比較する

業者選びでは、いきなり1社に決めず、複数社から見積もりを取って比較することをおすすめします。同じ屋根でも、業者によって提案する工法や屋根材、金額が異なることがあるためです。

大切なのは最安値を探すことではなく、工事内容が屋根の状態に見合っているかを見極めることです。

複数の見積もりを並べると、ある業者は葺き替えを勧め、別の業者はカバー工法で対応できると言う、といった違いが見えてくることがあります。誠実な業者であれば、相見積もりを嫌がることはありません。極端に安い見積もりは必要な工程を省いている可能性もあるため、内訳をよく確認しましょう。

見積書の内訳を確認する

信頼できる業者かどうかは、見積書の書き方からも判断できます。「屋根工事一式」とだけ書かれた見積書ではなく、足場・防水シート・屋根材・棟板金といった項目ごとに、材料・面積・単価まで記された見積書を出してくれる業者が安心です。



内訳が明確であれば、どこにいくらかかるのかが分かり、他社との比較もしやすくなります。また、屋根の状態を写真付きで説明し、なぜカバー工法が適しているのか(あるいは葺き替えが必要なのか)を丁寧に伝えてくれるかどうかも、大切な判断材料です。

保証やアフターフォローの内容、自社施工かどうかも、あわせて確認しておきましょう。

屋根カバー工法の業者を選ぶチェック項目
  • 現地調査・見積もりが無料で、相見積もりにも前向き
  • 見積書が「一式」でなく、材料・面積・単価まで詳しく書かれている
  • 屋根の状態を写真付きで説明し、工法を選んだ理由が明確
  • カバー工法だけでなく、葺き替えや部分補修も含めて最適な提案をしてくれる
  • 保証やアフターフォローがあり、自社施工で対応している

なお、業者選びや契約内容に迷ったときは、国土交通大臣指定の相談窓口「住まいるダイヤル」(住宅リフォーム・紛争処理支援センター)にも相談できます(出典:住まいるダイヤル)。

屋根カバー工法でよくある質問

最後に、屋根カバー工法についてよくいただく質問にお答えします。疑問や不安の解消にお役立てください

Q. 屋根カバー工法の費用はどのくらいかかりますか?

一般的な30坪・屋根面積60〜90㎡程度の戸建てで、屋根カバー工法の費用相場はおおむね80万〜120万円が目安です。20坪程度なら60〜90万円、40坪程度なら100〜180万円ほどが目安になります。



使う屋根材のグレードや屋根の形状、面積によって金額は変わるため、正確な費用は現地調査による見積もりで確認してください。

Q. カバー工法と葺き替えはどちらが安いですか?

カバー工法は既存の屋根材を撤去しないため、撤去・処分費がかからず、葺き替えより20万〜40万円ほど安くなるのが一般的です。

ただし、すでに雨漏りしている屋根や下地が傷んだ屋根、瓦屋根にはカバー工法が使えず、下地から直せる葺き替えが必要になります。

費用の安さだけでなく、屋根の状態に合った工法を選ぶことが大切です。

Q. カバー工法ができない屋根はありますか?

瓦屋根は表面に凹凸があり上から重ね張りできないため、カバー工法には向きません。また、すでに雨漏りしている屋根や、野地板など下地が腐食している屋根は、上から覆っても解決しないため葺き替えが必要です。

すでに一度カバー工法を行っている屋根も、三重になり重くなりすぎるため施工できません。

カバー工法が可能かどうかは、屋根の状態を現地調査で確認したうえで判断します

Q. カバー工法にはどんな屋根材が使われますか?

カバー工法は屋根が二重になるため、軽量な屋根材が選ばれます。代表的なのはガルバリウム鋼板で、軽くて耐久性が高いのが特徴です。

断熱材付きの金属屋根は暑さや雨音をやわらげる効果が期待でき、アスファルトシングルは比較的安価です。予算と求める性能のバランスで選ぶとよいでしょう。

どの屋根材が自分の家に合うかは、業者と相談しながら決めるのがおすすめです。

Q. カバー工法の費用を抑える方法はありますか?

費用を抑えるには、複数業者から相見積もりを取って内容と金額を比較することが基本です。外壁塗装など他の工事と同時に行えば、足場代を一度にまとめられます。

また、マッチングサイト経由ではなく施工する業者へ直接依頼すれば、紹介料の上乗せを避けられます。自社施工の業者なら下請けの中間マージンも避けられます。

あわせて、使える補助金や火災保険がないかも確認しておきましょう。

まとめ

屋根カバー工法は、葺き替えより費用と工期を抑えやすい工法ですが、屋根の状態によっては選べないこともあります。相場や内訳を知ったうえで、落ち着いて複数社を比較することが、後悔しないための一番の近道です。最後に、この記事の要点を振り返っておきましょう。

この記事のポイント
  • カバー工法の費用相場は30坪で80万〜120万円が目安(屋根材・面積で変動)
  • 撤去・処分費がかからず、葺き替えより20万〜40万円ほど安い
  • 瓦屋根・雨漏り・下地の腐食がある屋根にはカバー工法は使えない
  • 相見積もり・足場の共有・直接依頼・補助金や火災保険の確認で費用を抑えられる
  • 内訳が明確で、工法を選んだ理由を写真付きで説明してくれる業者を選ぶ

私たちヤネタスは、「自分の家、家族や友達の家を修理するように。誠実な仕事を。」をモットーに、雨漏り診断士による正確な屋根の状態調査と、自社職人による直接施工にこだわってきました。カバー工法だけでなく、葺き替えや部分補修も含めて、お住まいに本当に必要な工事をご提案します。

現地調査・お見積り・ドローン調査はすべて無料です。

相見積もりも大歓迎です。屋根カバー工法の費用が気になる方は、まずはお気軽にご相談ください。相談だけでも、見てもらうだけでも構いません。

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